2025.05.08
益子焼とは
益子焼(ましこやき)は、栃木県芳賀郡益子町周辺で作られている陶器です。ケイ酸や鉄分が多く、可塑性(かそせい)に富む陶土(とうど)を用いるため、形を作りやすく耐火性も高くなります。
益子焼の特徴は、陶土に他の物質を加えないことから厚みのある焼き物に仕上がることです。重さや割れやすいことが欠点と評されることもありますが、手に馴染みやすい益子焼ならではの魅力ともいえます。
益子焼の釉薬には石材粉や古鉄粉が使われ、犬筆を用いて色付けが行なわれます。重厚感のある色合いとなるとともに、ぼってりとした見栄えです。
益子の陶土は釉薬がのりやすいことから、白化粧や刷毛目(はけめ)といった様々な伝統的な技法により、独特の味わいのある力強い作品が生み出されています。
