2024.09.28

宮古上布とは

宮古上布(みやこじょうふ)は、沖縄県宮古島で作られている織物です。苧麻(ちょま)という麻の繊維で作った糸で織られる麻織物で、琉球藍で染めて作られます。
宮古上布の特徴は細い糸で織られる精緻な絣模様とロウを引いたような光沢のある滑らかな風合いです。苧麻の繊維を1本1本手で裂いて作った細い糸で作られるため、通気性に富んでいて、三代物と呼ばれるほど丈夫で長持ちします。
イラクサ科の多年草である苧麻は古くから沖縄地方に自生する植物で、40日ほどで生育し、宮古島では年5回ほど収穫可能です。糸を積むところから始まり1つの反物が織り上がるまで、数年かかることも珍しくありません。「括染め」(くくりぞめ)によって何度も琉球藍を染め重ねた糸を経糸に1,120本余も使い、3カ月以上かけて細かい白い絣模様の中に亀甲や花柄の模様が浮かび上がる布が織り上がります。最後の「砧打ち」(きぬたうち)によって、宮古上布独特の光沢と柔らかさが生まれます。日本の四大上布の一つに数えられ、藍染の麻織物の最高級品として重要無形文化財に指定されています。

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