2023.04.01

備前焼とは

備前焼(びぜんやき)は、岡山県備前市周辺で作られている陶器です。備前焼は日本六古窯のひとつとされており、信楽、丹波、越前、瀬戸、常滑(とこなめ)と並んで、今も残る伝統のある窯として位置づけられています。
備前焼の特徴は、釉薬を使わない独特の製法です。一般的に焼きものは釉薬を塗ることで光沢が生まれ耐水性が増しますが、備前焼ではそれを使わないため、光沢がなく素朴な印象となります。また、釉薬には模様付けの際にも使用されますが、その作業がないために、ひとつひとつが異なる模様になり、ひとつとして同じ陶器には仕上がらないことも備前焼の魅力です。
釉薬を使わない理由は、備前焼に使用されているヒヨセと呼ばれる備前周辺で採れる粘土にあります。ヒヨセは、他の粘土と比べてうわぐすりがのりにくい性質です。備前焼では、この粘土の性質をいかに克服するかを考え、使わずに長時間窯で焼くことによって、耐久性のある焼きものへと大成させました。

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