2025.10.17
京焼・清水焼とは
京焼・清水焼(きょうやき・きよみずやき)は、京都市周辺で作られている陶磁器です。本来、京焼は京都で作られた焼き物の総称で、清水焼は清水寺の参道で作られていた焼き物の名称でした。
現在の主な生産地域は日吉・五条坂・宇治の炭山・泉涌寺・蛇ヶ谷・山科の清水団地などで、これらの窯元から生産されるものが京焼・清水焼と呼ばれています。
京焼・清水焼の特徴は、他の産地のものと違いさまざまな技法で多種類の焼き物を焼いていることです。窯ごとに異なる特色を持ち、色絵陶器をはじめ染付・天目・青磁・粉引など数多くの焼き物が焼かれています。
また、京都には「茶の湯」や「華道」のほかにも、香木を焚き立ち上る香りを鑑賞する「香道」など様々な伝統的な芸道文化があり、京都ならではの京料理や和菓子も豊富です。これらの日本古くからの伝統文化と共に京焼・清水焼は発展してきました。
量産品が主流となった現在も、京焼・清水焼は手で作る伝統を守り、日本を代表する陶磁器として揺るぎない地位を確立しています。
