2024.10.26

京人形とは

京人形(きょうにんぎょう)は、京都府の京都市周辺で作られている日本人形です。頭師・手足師・髪付師・小道具師・胴着付師などの職人たちがそれぞれの技を錬磨しています。
京人形の特徴は、製作工程が細かく分業化されていることにより生み出される高い品質と深い趣です。
現在、京人形と呼ばれるものは、「雛(ひな)人形」「五月人形」「御所人形」「市松人形」「浮世人形」「風俗人形」などです。「雛人形」は最も多く生産される衣裳着人形のひとつで、現在は京人形の主流を占めています。
武者人形や金時(きんとき)、鍾馗(しょうき)、鎧・兜飾りなどの「五月人形」は、端午の節句に飾られる人形です。主に赤子の裸姿をテーマにした「御所人形」は、江戸時代に宮廷から諸大名への贈答品として用いられた由緒ある人形です。男女の子ども姿の「市松人形」は、市松模様で知られる江戸時代の歌舞伎役者・佐野川市松の顔に似せて作られました。ほかにも西陣の産地を持つ京都では、時代風俗を模した「風俗人形」や「浮世人形」など布地を用いる衣装着人形があります。

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