2023.07.22

三川内焼(みかわちやき)とは

三川内焼(みかわちやき)は、長崎県佐世保市周辺で作られている陶磁器です。呉須(ごす)という顔料を使った、白磁(はくじ)への青い染付け(そめつけ)が特徴的で、シンプルながらも目を惹く鮮やかな青を使った三川内焼きは、長い間高級品として位置づけられてきました。
三川内焼でよく用いられる絵柄が唐子絵(からこえ)です。柔らかく丸みを帯びた筆さばきが、どこか温かみを感じさせます。もともと中国の明から派生したもので、唐子絵は男児を表現していることから、繁栄や幸福の意味がこもった縁起物として描かれ始めました。明治以降においては、個性的な唐子絵もよく描かれています。三川内焼の特徴は、「透かし彫り」や「手捻り」といった技法を用いた、繊細で躍動感のある造りです。ひとつひとつ手作業で丁寧に細工を施された焼き物は、食器などの日用品としてだけでなく、花瓶や置物など、贈り物用としても親しまれています。

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