2023.03.11
唐津焼とは
唐津焼(からつやき)は、佐賀県・長崎県周辺で作られている陶磁器です。16世紀の頃から作られている伝統工芸品で、茶陶器を始め様々な種類が作られています。
唐津焼の特徴は、素朴だけれど粗野ではない、土を感じさせる味わいです。安土桃山時代には「1楽、2萩、3唐津」と言われ茶道のなかでは代表的な器として重宝されていました。1の楽焼、2の萩焼はそれぞれ京都、山口で作られていますが、楽焼も萩焼も歴史は400年ほどで、唐津焼に比べ新しい作品です。
わび・さびを良しとする茶道では、シンプルで深みを感じさせる作風が好んで作られ、唐津焼は茶陶器以外も多くあります。絵唐津と言う作品は花や鳥、草木などの意匠を描き、李氏朝鮮から伝わったという朝鮮唐津も有名で、黒の鉄釉と白の藁灰釉を交わらせた表現が魅力です。ほかにも斑唐津など様々な作風があります。
